オープンソースカンファレンス2014 Tokyo/Spring に参加してきた。
2014 2/28 ~ 3/1 にかけてオープンソースカンファレンス2014 Tokyo/Springが開催されました。 https://www.ospn.jp/osc2014-spring/
ぼくは3/1に行ってきましたが、毎年恒例?天気が悪かったですね。 開催地は明星大学、多摩センター駅からモノレールに乗り継いで向かいました(遠かったー)。
今年のOSCは9部屋でセミナーが開催されており(うちひとつは同時開催のIT業界セミナー)、 4部屋が展示ブースとなっていました。 毎年これぐらいの規模感かな? ただ、今年は10周年記念(開催約100回記念)ということもあり、オープンソースカンファレンスキャラクター大集合!と題して、OSCに参加している企業やソフトウェアのイメージキャラクターたちの人気投票が行われたり、OSCアワード表彰式があったりと2年前に参加した時よりも盛り上がっていた印象でした。
歴代のスタッフTシャツの展示コーナーもあります(*^^*)懐かしいですね。#osc14tk pic.twitter.com/DzZzDjIPmJ
— OSC【公式】 (@OSC_official) 2014, 2月 28
1Fロビーにて、キャラクターの撮影会しています! #osc14tk pic.twitter.com/HGxa0DZ0Sp
— OSC【公式】 (@OSC_official) 2014, 3月 1
懇親会で100回記念のお祝いケーキが登場!パソナテックさんありがとうございます!#osc14tk pic.twitter.com/EAyHI4aNPo
— OSC【公式】 (@OSC_official) 2014, 3月 1
以降は聞いてきたセミナーと気になったブースについてメモ書き程度にまとめます。
[セミナー] OSSによるクラウドのオーケストレーションに迫る!
セッション詳細ページ: https://www.ospn.jp/osc2014-spring/modules/eguide/event.php?eid=62
このセミナーは2本構成で、OpenStack Heat と Serf について @enakai00氏 および @zembutsu氏による発表が行われました。
OpenStack Heat
@enakai00氏による OpenStack Heat の紹介および、Heat を利用してWebサーバ(Rails)およびDBサーバ(PostgreSQL)を構築するデモ。
発表資料: http://www.slideshare.net/enakai/open-stack-heat20140207
OpenStack のカスタマイズスクリプトによってサーバのプロビジョニングは可能できるけど、サーバ同士の連携処理(DBサーバが起動して接続可能になったあとにRailsを立ち上げるといった処理)が出来ないため、これを解決するためのソリューションが Heat とのこと。 各サーバの構築情報や連携情報をJSONで記述し、DBサーバの構築が完了した後に、Webサーバの構築を行うことがかのうになるらしい。詳しくはスライドに記載されているので省略。
Serf
@zembutsu氏による Serf の紹介。
関連資料(発表資料はまだ公開されていない?): http://www.slideshare.net/zembutsu/serf-the-liberator
Serf は最近注目されているオーケストレーションツールで、複数のサーバでクラスタを構成し、サーバの状態が変化(クラスタへの参加や脱退、通信不可など)すると、クラスタに所属する全てのサーバにイベントを通知するといったものです。 主な使い方は、ProxyサーバとWebサーバでクラスタを構成し、新しいWebサーバをクラスに参加させると、そのイベントをProxyサーバで受け取り、自動的に新しいサーバの設定を追加する、またはあるサーバに障害が発生した場合はそのサーバの設定を削除する、といった感じです。詳しくはスライドに記載されているので省略(このスライド、わかりやすい上にユニークで面白いですw)。
Serfに関してはそのうち記事を書くかも(いろんな使い方ができるので幾つか例を示せればいいなー)。
[セミナー] この時代にエンジニアとして働くことの楽しさ
Lang-8 CTO @sasata299氏による、エンジニアってこんなこと出来て、こんなに楽しいよ!ってお話でした。
セミナー詳細ページ: https://www.ospn.jp/osc2014-spring/modules/eguide/event.php?eid=22
学生向けセミナーということもあり、難しい話は極力省いて、かなり丁寧に説明されていた印象。
エンジニアであればできることの例として、
- 宮崎あおいがすぐ見れる chrome 拡張を作れる(すぐに宮崎あおいを見れるGoogle Chromeの拡張作った。 - @soh335 memo)
- 広島カープの実況速報をつぶやくTwitterのボット(@carp_qr
- 1クリックで飲み会の予約ができる(1Click飲み)
などを挙げており、"あなたはただサービスを利用する人になりますか。それともサービスを作ることも出来る人になりますか。"と〆ていました。
共感できる話が多かったです。
[セミナー] さくらの社長が語る!「さくらのクラウド」でのウェブサービス簡単運用術 ~ Docker をつかってみた~
さくらインターネットの田中社長によるさくらのクラウドの紹介およびDockerの紹介+デモが行われました。 "宣伝4割、Docker1割、採用5割" と前置きをしていましたが、実際は 宣伝4割、Docker5割、採用1割ぐらいだったかなw
こちらのブログ これから始める「DockerでかんたんLAMP環境 for CentOS」 - さくらのナレッジ の内容にそってDockerの紹介やデモを行っていました。 Dockerの話に限らず、インフラの最近のはやりの話(Immutable Infrastructure や Blue Green Deployment)の話をおり混ざっていて非常にわかりやすいプレゼンでした。 内容に関してプログにわかりやすく記載されていますのでそちらを参照して下さい。
デモではさくらのクラウド上にインスタンスを作成 > 起動スクリプトでDockerをインストール > SSHでコンソールに入って docker build > docker commit > docker run をして、LAMP環境を構築していました。 多少トラブルもありましたが、ちゃんと最後まで動いた!拍手。 会場にはDockerに対して興味を持っている方が沢山いたみたいですが、このデモでDockerの手軽さや便利さが伝わったでしょうね!
[ブース] Eject とか REPRE とか Engine Yard とか FlashAir とか
ブースには様々な企業やソフトウェア、ユーザ会による展示が行われていました。 中でも特に印象深かったのは以下の4つ
- Ejectコマンドユーザー会
- メールで気軽に動画を贈ろう! REPRE-リプレ-
- Engine Yard | Cloud Application Management Platform
- FlashAir(TM) | 東芝 Pocket Media
Eject
OSCの常連ですね。 今回はEjectで物理的に鐘を鳴らすデモをしていました。とってもシュールでしたw Ejectの基本設計は昔から変わっていないんでしょうけど、Ejectコマンドを発行するPCがRaspberry Piになってたりして、モダンな感じがしました。
[Ejectコマンドユーザー会?] ファボられるとejectして(物理的に)鐘が鳴る的なシステム #osc14tk pic.twitter.com/jDyechJQSC
— Ma----さん@叢雲さんに沈められたい (@__masalo23) 2014, 2月 28
REPRE
最近(ここ一ヶ月未満)リリースされたばかりの動画共有アプリ。 録画した動画はリアルタイムにサーバにアップロードされて、動画へアクセスするためのURLを友人などに共有するといった具合。 動画の保存期間が48時間だったり、アップロードした動画にパスワードロックを掛けられなかったりと、まだまだ課題はあるものの簡単な操作で手軽に動画が共有できるので、結構需要がありそうでした。
Engine Yard
Engine Yardさんは勉強会等でよく耳にしていましたが、実際にどのような事業をやられているのか知らなかったため、それを知るための良い機会となりました。 いわゆるPaaS事業を展開していて、GitHubもスタートアップ時も使用していたのだとか。 BtoCだけでなく、BtoBの需要も結構あるようです。 今回唯一、名刺交換をさせて頂きましたー。
FlashAir
SDカードにWiFiルータとWebサーバを乗っけたような製品。 とった写真をその場でWiFi経由で転送(FlashAirがホスト)できるといったもの。 Apiが公開されていて色々凝ったこともできるみたいで、会場では黒ひげ危機一発的なゲームが用意されていました(これ http://rdstyle.cocolog-nifty.com/gm/2014/03/osc-3b5e.html)。
FlashAir は専用のイメージキャラクターを作っちゃうほどの力の入れようでした。
https://www.flashair-developers.com/ja/about/sora/
ちなみに自社製品のキャラクターを自社で作ったのに "非公式応援キャラクター" なのは大人の事情っぽいですw
まとめ
あいにくの天気ではありましたが、10周年記念ということもあり華やかで、沢山の方が参加していて盛り上がっていました(LT大会は大会場から人があふれるほどでした)。参加人数に関しては以下のとおり
[OSC東京]100回目のOSC、無事に終了しました!1日目800名、2日目1100名、たくさんのご来場ありがとうございました!これからもよろしくお願いします。 #osc14tk pic.twitter.com/OisrnbhYfC
— OSC【公式】 (@OSC_official) 2014, 3月 1
また次回のOSCにも参加したいと思います。 楽しかったです、運営・発表者の方お疲れ様でした!